【23巻は無い?】20世紀少年と21世紀少年の違いを解説

本記事では、漫画「20世紀少年と21世紀少年の違い」について解説してきます。

20世紀少年と21世紀少年の違いとは？

「20世紀少年」と「21世紀少年」に大きな違いはありません。

「21世紀少年」は「20世紀少年」の続編であり、最終巻22に続く23巻・24巻に相当します。（表現上の違いにすぎません。）

「21世紀少年」は完結編と言える内容で、「20世紀少年」で描かれなかった「ともだち」の伏線や謎を解明していきます。

つまり、「21世紀少年」まで読まなければ、「ともだちの正体」や「物語の完結」を見ることはできません。

「20世紀少年」を読むなら、「21世紀少年」は必読と言えるでしょう。

21世紀少年という違いが生まれた経緯

「20世紀少年」は、1999年から2006年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載されましたが、途中で完結してしまった。

当時連載を読んでいた私は、”ともだち”の正体が明かされない結末に混乱した記憶があります。（友人は「どういうことだ浦沢ーーー！」と発狂していました笑）

その後、2007年1月から「21世紀少年」とタイトルが変更されて連載が再開され、同年7月に完結を迎えました。

理由は、漫道コバヤシ第50・51回で明かされる。

浦沢直樹先生は右利きであり、右手ばかりを使っていたため、左半身が固まり肩を脱臼してしまった。

その結果、漫画を描くことができなくなり、手元にある原稿だけ仕上げて『20世紀少年』を強引に終了させることとなる。

その際に、20世紀少年「続」と書けばプレッシャーが大きくなるし、療養期間も見通しが立っていないため、「完」と表記した。

回復後、『20世紀少年』の連載を再開しようとしましたが、「完」と表記してしまったため、そのタイトルを使えなくなってしまったのです。

そこで、前向きな気持ちを込めて『21世紀少年』として新たにスタートさせたとのことです。

wikipediaには、プロフェッショナル 仕事の流儀という番組でも、肩の持病が明かされたことが記載されています。

20世紀少年には通常版と完全版の違いもあるので要注意

先述したが、「20世紀少年」と「21世紀少年」は2007年に完結しました。

そして、2008年から2009年にかけて、3部構成で実写映画化されましたが、原作と真相が大きく異なったのです。

最終的には、結末を含め加筆・修正された漫画の「完全版」がリリースされました。

21世紀少年、発売です。20世紀少年シリーズこれで本当の完結です。最終ページの向こうに何かまたページが？ pic.twitter.com/UKRxqEtLqc

— 浦沢直樹_Naoki Urasawa公式情報 (@urasawa_naoki) December 30, 2016

完全版では、連載当初描かれなかった「ともだちの真相」が結末に追加されており、ストーリーの解像度が高く、より理解しやすくなっています。

購入するなら、加筆・修正されている完全版、もしくは電子書籍の「デジタル特別版」をおすすめします。

というか、完全版でないと浦沢先生が意図した結末を理解することができませんので、ご注意ください。

	巻数	加筆・修正	全巻価格	媒体
通常版	全22巻＋上下2巻	なし	13,320円（税込）	単行本（B6判）
完全版	全11巻＋全1巻	あり	19,308円（税込）	単行本（A5判）
デジタル特別版	全22巻＋上下2巻		15,840円（税込）	電子書籍

完全版の20世紀少年と21世紀少年をお得に読む方法

コミック.jp

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本記事のまとめ｜21世紀少年は実質23・24巻だった

本記事では、「20世紀少年」と「21世紀少年」の違いについて解説しました。

「20世紀少年」が一時休載となったのは、浦沢先生の持病によるものだとは…。当時はSNSもmixiしかなく、情報を追うのが難しかったですね。

私は、20世紀に生きた少年たちの遊びに決着がつき、「21世紀にケンジがどのように生きるのか」を描くために、タイトル変更されたのだと解釈していました。

内容的にも、良い節目だったと思います。

真相解明が急ぎ足の部分もありますが、間違いなく名作ですので、興味のある方はぜひ完全版をご覧ください。

	巻数	加筆・修正	全巻価格	媒体
通常版	全22巻＋上下2巻	なし	13,320円（税込）	単行本（B6判）
完全版	全11巻＋全1巻	あり	19,308円（税込）	単行本（A5判）
デジタル特別版	全22巻＋上下2巻		15,840円（税込）	電子書籍