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青年少女よ、春を貪れ。の最終回|ハルの死因を解説

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青年少女よ春を貪れ 最終回解説
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「青年少女よ春を貪れ」とは、山田シロ彦先生の初連載作品となる青春群像ミステリー。

2021年より週刊ヤングジャンプで連載しており、全5巻(48話)で完結済み。

  • ハルの死因とその真相。

本記事では、「青年少女よ春を貪れ。の最終回について」解説しています。

ミステリー作品によくある「読者に問いかける系」ではないので、全てがキレイに明かされています。

目次

青年少女よ春を貪れ。の最終回|死因を解説

百々瀬ハルの死因とは?

ハルの死因は、自殺でした。

しかし、ハルはそもそも死を選ぶするつもりではなかった。

その経緯は、複雑な家庭環境と感情が絡み合ったことが原因となる。

百々瀬ハルの死因の真相解説

ハルが、本当に恋心を抱いていたのは義理の父親だった。

詳細は割愛するが、ハルの嫉妬が原因で状況はどんどん悪化し、さらに暗い闇に落ちてしまう。

キャンプの当日には、「義理父親(おじさん)とは、血縁関係がある」とウワサになっていることを、音無から聞かされ絶望のトリガーが引かれる。

全てから解放されるために、自分から飛び降りてしまった。

しかし、亮・音無・水川・龍樹の4人が、何も悪くなかったわけではなく、それぞれが少しでも配慮していれば結果は変わっていた。

思春期特有の自己中心的な行動から、ボタンの掛け違いが起こり、悲しい結末を迎えてしまった。

青年少女よ春を貪れ。の最終回はどうなるのか?

詳細は漫画を読んでほしいので割愛しますが、最終回は完全なバッドエンドというよりはビターエンド。ほろ苦い終わり方を遂げる。

登場人物の呪縛は解け、みんな前に進んでいく。

そして、「もしもハルが生きていたら」という世界線が少しだけ描かれています。

また、ハルの勝之に対する想いも明確になっており、終わり方に余韻を残しつつ、なにか救いを感じる最終回となっています。

心がギュッと辛くなるし、登場人物の成長を感じる素晴らしい作品でした。

また、最終巻にはエピローグが追加されており、これを読むことで、歯切れの良い結末を感じやすくなるでしょう。

最終巻を買った人からすれば、このような特典が追加されているのは嬉しい限り。

青年少女よ春を貪れ。の最終回(最終巻)を読んだ感想

読了後に1番感じたのは、勝之の純粋でひたむきな所。物語を通して輝いていました。

ハルの悲劇を経て呪縛された登場人物たちが、彼の行動を通じて救済されていく過程は非常に印象的。

「過去に縛られずに、前に進もう」というポジティブなメッセージを感じ、勇気と希望を与えてくれます。

近年タイムリープが多用される中で、この作品は現実を丁寧に描き、ミステリーとしての完成度が高い。

また、この作品を通して改めて感じたのは、思春期は本当にデリケートだということ。

ハルが「父親に恋心を抱く」ということ自体、違和感がある構成だが、それは家庭環境が一般的なものとは少し違かったから。

特に母親からの愛情不足が、彼女の行動や心理に大きく影響しています。たとえ、中学生であっても親の存在はかなり重要性なんですよ。

「心を許した人(義理の父)に依存したり」「存在意義を感じづらくなる」という感情は、アダルトチルドレンの特徴。

大人と子供の中間地点にいる中学生はデリケートであり、このような感情の波が起きてもおかしくなかった。

さらに、ハルが持つ二面性が、しっかり描かれていたのも良かった。

ハルという誰もが羨む存在が、裏では孤独に苦しんでいた。

自分の嫉妬や妬みに嫌悪していても、そう感じずにはいられない葛藤にリアリティがある。

読む側としては、4巻を読んだ時点で、「義理の父親からの性的虐待」「家庭環境に問題があり自殺」のどちらかと考察していたので、後者であって少しほっとした。

5巻という短編漫画に近い冊数ですが、薄く延ばされた内容ではなく、ギュッとまとめられていて非常に読みやすかった。つまり、大好きな作品。

青年少女よ春を貪れ。|最終回の推しコマ

推しコマ1:近藤勝之の「初恋は○○」

青年少女よ春を貪れ
青年少女よ春を貪れ 5巻P144から引用 山田シロ彦 / 集英社

「初恋って みっともないんやと思う」

個人的には、勝之の言葉が、この物語のクライマックスにふさわしい輝きを放っていた。

誰もが一度は通る道。一つの通過儀礼。

でもその道中では、自分自身さえ見失いがちになる。頭の中お花畑。

思春期の初めての感情は、過剰なまでに頭を支配しますよね。

それはときに、自分でも理解できないほどに無我夢中になる。自分の気持ちを相手に押し付け、相手の全てに理想を求めてしまう。

そして、小さな隙間には、嫉妬やねたみが忍び込む。

ありもしない自己中心的な妄想を繰り返した人は、多いのではないでしょうか?

そんなちょっとした後悔が、心の片隅にしまい込まれた「黒歴史」。

勝之のこのセリフが、正直でまっすぐな性格を表現していて良い。

過去を振り返りつつも、変わらないの勝之の良さがこの物語をポジティブな方向に締めくくっていました。

推しコマ2:別の世界線も描いている

青年少女よ春を貪れ 5巻から引用 山田シロ彦 / 集英社

ハルが亡くなっているので、ハッピーエンドとは言えません。

しかし、「もしもハルが生きていたら」という世界線が少しだけ描かれています。上の画像は、大人になったハルの姿。

このちょっとしたエッセンスが、読者側の感情をゆすぶってくる。

「ハルが生きていたらこの物語が無かったけど、生きる選択をしてほしかった。」

読者と勝之を同じ目線にもってくる仕掛けとなっている。

青年少女よ春を貪れ。の最終回を読んだ人の口コミ

青年少女よ、春を貪れ
絵も綺麗でストーリーもかなり好きだった。めっちゃ感情移入できるタイプの漫画、個人的にはハッピーエンドな気がするしめちゃいい作品だった

アエカナル
安心して見れるただただ可愛いに尽きる作品ギャップがいい

引用:X

青年少女よ、春を貪れ。という漫画の作品、まじで刺さる。 是非皆さんに読んで欲しい。

引用:X

青年少女よ、春を貪れ。 初恋の人が死んだ、それは本当に事故だったのか? 真相に迫る青春群像ミステリー 「初恋」ってのはある意味トラウマなのかもしれない どんな黒いことでも美化され心にこびりつく呪い 全5巻で読みやすくて面白かった。

引用:X

空き時間にちょこちょこ漫画見てるんですけど最近見た中だと『青年少女よ、春を貪れ』って漫画めちゃくちゃ面白かったのでおすすめです(ちなみに結構ドロドロ系なので注意)

引用:X

青年少女よ、春を貪れ。全巻読みました テンポ良くてまぁまぁ面白かった ドロドロしたあの花みたい笑 漫画紹介系YouTuberがふーん良かったねって感想だったけど分からんでもない笑 初恋の話だけど自分の初恋は思い出せないや 絵が綺麗だし、見せ方がうまいので他の作品も読んでみたいと思った

引用:X

青年少女よ春を貪れ。の「最終回」をお得に読む方法

山田シロ彦先生の作品には、「青年少女よ春を貪れ。」以外にも、「早朝始発の殺風景」という作品があり、こちらも日常系ミステリーとなっています。

興味があれば、ぜひご確認ください。

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本記事のまとめ|青年少女よ春を貪れ。最終回と死因を解説

  • 勝之がハルに選ばれた理由
  • ハルの勝之に対する思い
  • 古崎とハルの関係
  • 亮・龍樹の初恋の相手
  • 千鶴と勝之のその後

本記事では記載しなかったが、上記のような点が全て描かれています。

Google検索のサジェストで「青年少女よ春を貪れ 打ち切り」と出ていたので、中途半端に描かれた作品ではない旨を伝えたい。

「打ち切りに感じた」というコメントを見るたびに、そんなことはないと言いたいですね。

気持ちもわからなくないが、この物語の全てに説明は要らないし、知らなくて良い美学だってあると思うんですよ。

登場人物全員が呪縛(トラウマ)から解き放たれて、一歩前へ進める展開となっているだけでも救いがあります。

ミステリー好きのわたしは、この作品好きです。(音無の異常な行動には、苛立ちを感じましたが、それも作品の魅力の一つです。)

また、本記事では触れていなかったのですが、この作品は絵や構図がめちゃくちゃ美しい。心の奥が暖かくなる美しさがあります。

ぜひ、最終巻を、ご自身で確認してください。「青年少女よ春を貪れ」は、その終わりを自分で体験する価値のある作品なのです。

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