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【おやすみプンプン】南条幸を解説|生い立ちや結末

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おやすみプンプン 南条幸
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「おやすみプンプン」とは、浅野いにお先生による日常系青年漫画。

2007年より週刊ヤングサンデー、その後2008年から2013年までビッグコミックスピリッツで連載。全13巻で完結済み。

  • 南条幸の性格や生い立ち。
  • 南条幸とプンプンとの関係性・結末。
  • 南条幸の考察。

本記事では、おやすみプンプンで登場する「南条幸」について解説していきます。

南条幸は、自己実現の鬼。しかしそれは、厳しい生い立ちからくるものだった。

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目次

南条幸はどんな人?|性格や家族構成を解説

① 南条幸の初登場は工場

南条幸の初登場は、第13話(2巻)。

小学校時代のプンプンと友達が、みそ工場に隠された100万円を探しに行く中で、頭から血を流して出てくる高校生として南条が描かれています。

これがプンプンと南条が初めて会った瞬間。

二人が意識して対面するのはしばらく後で、プンプンと蟹江梓のグループ展デートでのこと。

② 南条幸の性格は自己実現の鬼

南条幸の性格は、自己実現の鬼。

自分の理想のためだったら、徹底して行動・努力をするタイプ。

口が悪く、強引なタイプだが、中身は乙女で心優しい。

ウジウジと殻に籠るプンプンとは対照的に、あまり感情に流されず自己実現第一で行動する。

作中では、表面上の雰囲気や性格は、プンプンの母親に似ていると言われている。

以下は、南条幸の代表的なセリフの一つです。

嫌いなところは全部作り直してやった。

顔も、体も、生き方も、

あたしは全部自分の意志で選択してきたし、

誰にも命令されたくないし、

過去なんていらないし、夢は叶えるためにあるし、

お金と恋愛どっちも必要だし、もちろん成功だってしたいし、

そんな馬鹿みたいな単純な動機だけど前進し続けてることが、

あたしの自信になってる。

おやすみぷんぷん 8巻P99~101から引用

③ 南条幸の見た目(整形前・後)

おやすみプンプン 7巻から引用 浅野いにお / 小学館

見た目は、美人でメガネをかけている。しかし、目も鼻も輪郭も整形している。

おやすみプンプン 2巻から引用 浅野いにお / 小学館

整形前は、みそ工場(2巻)であった時。見た目が異なる。

プンプンより4つ年上。

④ 南条幸の闇は義父・義兄弟

南条幸は、母親の連れ子であり、再婚先の義父・義兄弟との関係が上手いかず、日常的に罵られ暴力を振るわれていた。

南条の額から血がでやすいのは、義父からのDVが原因。

しかし、南条はその困難な状況を乗り越える力を身につけ、理想を追求するために死ぬほど勉強し、大学時代には水商売で稼いた。

絵を描くようになったきっかけは、子供の頃に虹の絵で金賞を受賞し、母親に喜んでもらったこと。

母親は外国人で、日本語学習の一環として幼少期の南条に漫画を与えていましたが、大人になってからは二人の間に縁はありません。

南条幸は、不遇な環境を自らの力で克服した人。行動力の塊です。

「殻にこもって不幸ごっこするプンプン」や「毒親との縁を切ることができない愛子」とは、対照的属性をもっている。

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南条幸とプンプンの関係を解説

① プンプンとの出会い

南条幸とプンプンは、不動産屋社長・宍戸平六によって”スナック磯じまん”で偶然再会します。

南条はプンプンのことを覚えており、プンプンがグループ展で自分の作品向けた感想文に感銘を受けていた。

そのため、絵本の原作を手伝ってほしいとプンプンに依頼します。

当初、自信を持てなかったプンプンは南条の依頼を断ろうとしますが、南条の強い要望と友人蟹江美雪の説得もあり、最終的には承諾します。

南条は、絵本を作っていたが、本当に挑戦したかったのは漫画。過去に、大きな挫折を経験していたため封印されていた。

それを知ったプンプンは、二人でその夢を実現させるために原作者として取り組むことを決意。(2人の間には一線を超える関係はあるが、付き合ってはいない。)

しかし、出来上がった漫画は、編集担当者に酷評されてしまう。

プンプンと南条の漫画制作は行き詰まり、二人が会う機会も減ってしまった。

プンプンは自分が足手まといになっていると感じ、南条と対等な関係を築けなかったことで再び心を閉ざす。

その後プンプンは、初恋の相手である愛子ちゃんと運命の再会を果たし、初恋の呪いは簡単に解けないことを知り、愛子との関係を選択してしまう。

結局、プンプンにとって南条は替えのきく存在であり、愛子が運命の人だった。

② 自己と向き合う

南条幸の行動は、表面上プンプンを支えているように見えたが、本質的には自分の支配下に置き、飼い慣らすことにあった。

彼女はプンプンが自分に依存するよう仕向け、時に甘やかし、時に叱責することで「自分だけが彼を理解している」という錯覚を植え付けていた。

しかし、これは幸自身のエゴに過ぎず、彼女はプンプンを自分の主観だけで捉えていたことに気づく。

周囲からはきちんと評価されているプンプンの実態を知った幸は、自らの傲慢さを深く痛感する。

雄一叔父さんとの会話から、プンプンが自分を”紹介したい相手”として考えていたことも明らかになる。

更に、プンプンの父親との会話を通じて、プンプンの性格のルーツがわかり、自分が守る必要があるという思いを強める。

それは恋愛感情からではなく、純粋な自己のエゴから来るものだった。

最終的に、自殺を図るプンプンをみそ工場で発見し、救出する。

南条の一連の行動は、プンプンと向き合うことでもあり、彼女自身の自己と向き合う過程でもあった。

③ 結末

プンプンとは、結婚しておらず、前夫との子供がいる。

この子供はプンプンになついており、プンプンは幸から漫画の手伝いや子供の面倒を見る役割を与えられています。

二人の関係は作中で明確にされず、読者に解釈を委ねた形で物語は結末を迎えます。

おそらく南条は、プンプンを離さないだろう。

南条幸の考察

南条・プンプン・愛子は夏の大三角形

『おやすみプンプン』では、7月7日の七夕が運命の日として描かれています。

この日は、幼い頃のプンプンと愛子が、一緒に星空(天の川)を見た思い出の日であるからです。

また、作中では、南条・プンプン・愛子は夏の大三角形の役割が与えられています。

愛子が芸能活動をしていた時の芸名「織原愛子」や、鹿児島の親戚の苗字が「織原」であることから、織姫(こと座)としての役割が考えられている。

一方で、プンプンと彦星の関係性は、愛子の母親を殺害したシーンで明らかになります。

この時、プンプンは角の生えた姿になっており、牽牛(彦星)であるアルタイルを象徴しています。(悪魔に魂を売ったから角が生えたと思ったが、牛が正しそう。)

南条は、デネブ(はくちょう座)である。

82話で蟹江美雪が、南条のことを「ヤツは例えるなら白鳥だから、いろんな意味で。みにくいアヒルのこの成れの果て(引用:82話)」と例えている。

また、強い女性として写っていた南条の辛い過去を知ったプンプンが、原作を請け負うシーンで夏の大三角形が描かれています。

南条・プンプン・愛子は、家庭環境に問題があったが、三者三様の生き方を持っている。

(蟹江や大隈など、登場人物の名前にも天体に関連する要素が多く含まれていますね。)

南条幸は浅野いにおの自己投影だった

以下は、南条幸が、漫画の理想を語った時のセリフです。

あたいが描きたいものってのはさぁ…

感動とか泣きとかその場の甘やかしなんかじゃなくて、

そいつの人生そのものに影響したいの。

現実を忘れさせるための漫画じゃなくて!!

現実と戦うための漫画なの!!

おやすみぷんぷん 8巻P126から引用

このセリフは、南条を通して作者の浅野いにお自身が、おやすみプンプンで表現したいことだと言える。

「南条=浅野いにお先生」というのは、物語が進むほど、その繋がりがより明確になるんです。

たとえば、第125話で南条の短編連載がわずかに見えるのだが、それが「ソラニン」であり、浅野いにお自身と非常にリンクしている。

南条自身から出る言葉や、南条に関わる人間からの哲学は、おやすみプンプンを通して「作者がメタ的に表現したいこと」ではないでしょうか。

また、以下は、南条幸とプンプンの漫画を読んだ編集者が、二人に現実を突きつけたセリフです。

僕から言わせれば二十代の悩みなんてがむしゃらに働けば大概解決するんですよ。

仮に挫折しても頑張れたっていう自信がその後の行動に繋がるんです。

こんなんじゃただの絶望ごっこにしか見えない。

不幸自慢ってウザいんですよ。

まぁ一言、甘ったれんなって感じですね。

おやすみぷんぷん 9巻P38から引用

あなたが思ってる以上に世の中のほとんどの人は、あなたのことなんかに興味ないです。

おやすみぷんぷん 9巻P43から引用

このシーンは、おやすみプンプンという作品自体への自己批判や、作者自身が新人時代に直面したであろう現実のリフレクションとしても読み取れます。

ある意味、当時の編集者への復讐にも見える。

おやすみプンプンは南条の創作物

おやすみプンプンを最終回まで読むと、一つのことがわかる。

それは、おやすみプンプンとは、「南条幸がプンプンの経験をベースに描いた成長物語(漫画)」であるということ。

表向きの目的は、読者の人生に影響を与えて、現実と戦う漫画を作るため。

裏の目的は、南条幸がプンプンを自分の環境下において、飼い慣らすためだと思う。

理由・違和感
  • 142話:かつて廃工場で見た天の川は、ウソの表現だという事がわかる。(幼少期の希望みたいなもの)
  • 143話:プンプンが廃工場で自殺に失敗し、南条に救われるが、この廃工場は、プンプンと愛子の思い出の場所であり、南条との思い出の場所ではない。南条が来るタイミングが良すぎる。
  • 143話:プンプンはモノローグ(黒背景・白文字)で会話をするが、突如南条のモノローグに切り替わる。プンプンのセリフは、最初から南条が語っていたことがわかる。
  • 143話:「…君は、あたしだけのもの。(引用:143話)」で締められる。
  • 144話:南条が次の漫画の構想として、主人公をプンプンと同じ鳥にしている。
  • 144話:南条のメモ右側の4話が、本編の4話と同じ要素が使われている。
  • 144話:プンプンが、人の姿にで表現されている。
  • 145話:プンプンのモノローグ表現が、通常の吹き出しになっている。
  • 145話:プンプンが南条の漫画に協力しているというセリフがある。

上記は、142話から最終回に向けて感じた違和感です。

今までとは少し表現が異なるため、この考えに至りました。

「南条幸の漫画であること」を念頭に置いて読むと、数多くの伏線が散らばっており、計画的に書かれていることがわかるんです。

特にわかりやすいところで言えば、143話でプンプンのモノローグ(黒背景の白文字のコマ)が、突如南条の言葉に変わる点です。

振り返れば、62話で南条の感想ノートに書いたプンプンの文章が、1話の書き出しと酷似している。

これは、南条がプンプンの感想文を流用して、おやすみプンプンという作品を作ったからではないでしょうか。

つまり、プンプンのモノローグ(ナレーター?)は、1巻から南条が語っていたということが予測できる。

浅野いにお先生のインタビュー記事で、「本作においてモノローグは、実はプンプンではなくて“別の語り部”がプンプンの言葉を代弁しているというスタイルで進んでいくんです。引用:ビッコミ」と記載がある。

他の点にも触れていきます。14話で廃工場の屋上にいる謎の男が、141話で大人のプンプンだったことが明かされました。

この伏線は、不自然ですよね。

プンプンの世界は、創作物の可能性が高い。そもそも、創作物でないとペガサス合唱団やフィクション表現の説明がつかない。

おやすみプンプン 13巻から引用 浅野いにお / 小学館

加えて144話、南條の新作漫画の主人公としてプンプン(鳥アイコン)が描かれている。三村の落書きということだが、それがそのまま使われたのだと思う。

また、その右側にある4話目のメモには、「病院」「商店街」「ラ」という文字がある。

おやすみプンプンの4話目の内容は、「プンプン母のお見舞いで病院に行き、らぁめん珍歩に寄り(ちんぽて…)、東口商店街に行く」ので、これらと一致している。

145話では、プンプンが南条の漫画に協力しているというセリフがあるので、これが後の「おやすみプンプン」なのではないでしょうか。

※上記の考察に関して調べたら、既に同様の考察があったので、これ以上は省きます。(考察はパクったわけではありません。5周くらい読み直し考察文を書いた後で調べました。)

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「おやすみプンプン 南条幸」の口コミ・感想

おやすみプンプン、心が不健康な人にとっては、救いのある言葉が要所要所にあって、すごく素敵な作品だなあと読む度に思う。作中で南条幸が言った「現実を忘れさせるための漫画じゃなくて、現実と戦うための漫画なの!」このセリフがおやすみプンプンという漫画そのものだと思う。

引用:X

おやすみプンプンの、自信がないならコンビニで買ってこい!ってせりふとか南条さんがどういう経緯でああいう性格になったかとかの描写本当に好きだった〜 人間の弱さとか脆さとかに鬱にはなるけどどうやって救われるかとかも描いてるよね

引用:X

現実と戦うために、腐った世界をぶっ壊すために漫画を描きたいと言った南条さんのことかなり好きだ おやすみプンプンという作品自体がその結晶なんだとしたら、色々ひで〜ところもあるけど人間って憎みきれないし理屈じゃないよな、と改めて納得した自分はちゃんと勇気づけられてるなと思う

引用:X

おやすみプンプン、絶対みんな南条さんが好きになるのに南条さんと入れば幸せになるのに愛子ちゃん出てきて狂い出すのが上手いよな…そんであの結末なの誰も予想できない

引用:X

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浅野いにお先生の作品一覧
  • 素晴らしい世界
  • ひかりのまち
  • 虹が原ホログラフ
  • ソラニン
  • おやすみプンプン
  • うみべの女の子
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
  • 零落
  • 勇者たち
  • MUJINA IN TO THE DEEP

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本記事のまとめ|おやすみプンプン南条幸を解説

本記事では、 南条幸について解説しました。

特に印象的だったところは、東日本大震災を彷彿とさせる背景の中で描かれる「募金に関するシーン」です。

募金に関する心理が、繊細に描かれています。

「募金とは、被災地を傍目に、日常を送れることの罪悪感を消す行為」「募金をスルーするだけで悪行のような感覚に陥る」という感情に共感できてしまう。

募金という行為が、良いことにも関わらず、多面的な価値観をもっていることがわかるんですよ。

このように時事的な要素を織り交ぜながら物語が紡がれることで、南条のキャラクターはよりリアルで共感を呼ぶ存在となっています。(結局、10万円を募金する南条に人の良さを感じてしまった。)

南条幸=浅野いにお先生というだけあって、考えさせられるセリフや行動が非常に多いです。

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