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親愛なる僕へ殺意をこめて|雪村京花を解説!最後のシーンや嬉しかった言葉について

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親愛なる僕へ殺意をこめて|雪村京香の最後
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「親愛なる僕へ殺意をこめて」とは、原作 井龍一先生・作画 伊藤翔太先生の二重人格クライムサスペンス。ミステリー要素も多く含まれる。

2018年より週刊ヤングマガジン(講談社)、その後2019年からコミックDAYSで連載する。全11巻(全97話)で完結済み。

  • 雪村京花の最後は、どのような結末を迎えるのか?
  • 雪村京花が、信仰するLLの正体をB一に出し続けた真意とは?
  • 雪村京花の嬉しかった言葉を考察。

本記事では、主に「雪村京花の最後」について解説していきます。

目次

雪村京花の最後はどうなるのか?

雪村京花の最後は、刑務所でエイジのことを想いながら過ごすことになります。

順を追って解説します。

最終巻では、浦島エイジがひたすらに京香を想う行動により、京香の心は救われたことが明かされます。

そして、消滅したエイジは、二度と戻ってこないことも明らかとなる。それを知った京香が、号泣する。

彼女は、エイジにもう一度会いたかった。

「大切な人を失う痛み」を、その時初めて経験します。

B一とエイジが教えてくれたといった方が、正しいかもしれませんね。

2年後、破いてしまったエイジからの手紙を、服役中の京香がつなぎ合わせる姿が描かれる。愛する人の遺品のように。

エイジを殺し、自由を手放したことの現実が、京花をさらなる絶望へと追いやります。

具体的なセリフや細かい描写はなく、エピローグのようにコマ割りだけで巧みに表現され、救いのない終わりを迎える。

エイジと金木犀を見て何気ない会話をしていた姿が遠い。

毒親でなければ、こんな人生を迎えなかったことを考えると、可哀そうに感じる内容となっています。

雪村京香の最後の行動を解説

京香の行動には、繰り返し矛盾が生じます。それは、京香の心情が変わるからです。

この作品は、キャラクターの心情が複雑に交差するため、一度に理解するのは難しいです。詳細を解説していきます。

雪村京花の矛盾①|エイジとB一を統合すること

まず、11月18日の生家で起きた、事件の真相を知る必要がある。

京花の目的は、エイジとB一の人格を統合し、LLに認められる「本当のエイジ」と会うことだった。

しかし、京花の行動から、エイジは一つの矛盾に気づく。

それは、LL(亀一)を崇拝する京花が、亀一の傑作「エイジとB一」を統合しようとする考えは、LLに反する行為ということ。

京花は、自分がエイジとB一に拒絶されたと感じ、それはLLさえも自分を見放すのではないかと考えた。

そして、エイジ・B一・LLに見放されれば、また独りぼっちになってしまうことを恐れたのだ。

それが、京花自身が気づいていなかった本質へと繋がる。

京花は誰かに認められ、愛されたかったのだ。

彼女は、自身を救ったLLが全てであり、幼少期の家庭環境が原因で、すでに心が壊れていたのだ。

京香の心を救うために、エイジは彼女の全てを許した。そして、彼女が望む自身の消滅を選ぶ。

京香を助けるために、エイジという作られた人格が死んだ

雪村京花の矛盾②|LLのヒントをB一に出し続けること

11月18日事件以降、京花行動にさらに矛盾が生じ始める。

それは、LLに導くヒントをB一に出し続けること。LLを崇拝する京花が、なぜLLを追い詰める行動をとったのか。

それは、浦島エイジにもう一度会いたかったからです。

「京香自身がエイジを消滅を望んだのになぜ?」と思いますよね。

京香は、B一という人格の目的が「復讐」である考えた。

復讐がB一の全ててあり、復讐を遂げればB一という人格が消える。そして、エイジが戻ってくるかもしれないと考えたわけです。

では、なぜエイジに会いたいのか。

それは、エイジが消滅する際に、京香の全てを受け入れてくれたからです。

浦島エイジの最後の行動で、京香の心は救われたのです。

要するに、失った後にエイジのことを好きになってしまったのです。

雪村京香の謎|嬉しかった言葉を考察

雪村京香の謎|嬉しかった言葉とは何?
親愛なる僕へ殺意をこめて 1巻から引用 原作 井龍一・作画 伊藤翔太 / 講談社

最後に、京香がエイジに言った、「今まで生きてきた中で一番嬉しい言葉」について解説します。

実はこの言葉の具体的な内容については、作中で明らかにされていません。

この言葉は実際には、B一から京香に向けられたものであり、エイジは知りません。

親愛なる僕へ殺意をこめて 3巻から引用 原作 井龍一・作画 伊藤翔太 / 講談社

SKALL事件の解決後、エイジがこの言葉について京香に尋ねた際、彼女は「そんなこと言ったっけ?」と回答し、その真意をぼかします。

嬉しかった言葉の真意を考察

この言葉に、深い意味はなく、京香のミスなんじゃないかと思います。

京香とB一は、お互いを利用していた。

京香は、B一とエイジの統合のため。B一は、エイジとその周囲の監視のため。

京香がB一に向けたセリフの中に、「次に人格が交代したら、上手く誤魔化せないかも」というものがある。

おそらくこれが、伏線回収のセリフだと思います。

適当な言葉を並べてエイジを夢中にさせて監視する。ただ振り回すための言葉だったように感じます。

親愛なる僕へ殺意をこめてをお得に読む方法

親愛なる僕へ殺意をこめての最終巻(11巻)

原作 井龍一先生・作画 伊藤翔太先生の作品には、「親愛なる僕へ殺意をこめて」以外にも、「降り積もれ孤独な死よ」という作品があり、こちらもサスペンス漫画となっています。

興味があれば、ぜひご確認ください。

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本記事のまとめ|雪村京花の最後を解説、嬉しかった言葉を考察

本記事では、雪村京花の最後や矛盾などについて解説しました。

虐待を受けていた幼少期の京香は、悪くないだけにツライ結末を迎えています。

全体を通して心情描写が非常に繊細なため、まるで小説を読んでいるような感覚になる。

ただし、この作品で引っかかるのは、被害者と加害者の苦しみの量が反比例しているところ。

幼少期の被害者である京香は一生を苦しむが、加害者側の両親は自害している。何なら義理の母親が、一番の被害者。

そういうコントロールできない理不尽さが、よりリアリティを感じる作品となっている。

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