完結｜ミステリー・サスペンスおすすめ漫画

謎解きやスリルに満ちた漫画を読む喜びは格別。物語に深く入り込みながら、次々に現れる手がかりや意外な展開が、自身を探偵に変えてくれます。

そんなスリルと謎解きの世界へと誘う、ミステリー・サスペンス漫画の完結作品を、本記事でご紹介します。

最後にたどり着く答えとその旅路の充実感を、ぜひご自身で体験してください。

青年少女よ、春を貪れ。｜完結

東京からきた美人転校生の百々瀬ハルと、地味な中学生の近藤勝之は、写真撮影をきっかけに、次第に仲良くなり付き合うことに。

しかし、その3週間後にハルは突然の死を迎える。

10年後、SNSでハルになりすました謎の人物から勝之へ突然の連絡。

「ハルの死は事故死じゃない」

それを知らされた勝之は、真相を探るため、ハルが亡くなった当日に会っていた4人の同級生に連絡を取ることになる。

山田シロ彦先生の初連載作品となる青春群像ミステリー。結構ドロドロした内容で、真相は非常によく練られている。

御手洗家、炎上する｜完結

13年前の火事をきっかけに、家も家族も何もかもを奪われた主人公村田杏子。

出火の原因が母の不始末と言われていたが、杏子は信じていなかった。火事の真相解明と復讐を誓い、セレブ妻の御手洗真希子(みたらいまきこ)の家に家政婦として忍び込む。

家政婦としての仕事ぶりで、真紀子の信用を得ながら、御手洗家を探り過去の真相に迫っていく。

藤沢もやし先生のホーム・サスペンス作品。ミステリー要素も多く含まれる。（若干のラブコメ要素のあり、非常にバランスが良い。）

二転三転する展開にハラハラしますよ。

親愛なる僕へ殺意をこめて｜完結

大学生の浦島エイジがある朝目を覚ますと、同級生である噂の美女・雪村京花が隣に。

記憶にないながらも彼女はエイジの恋人で、彼はその現実を受け入れる。

しかし、エイジには秘密があり、父親が殺人事件の犯人である「殺人鬼LL 」ということ。この事実を京花に知られてしまうが、彼女はそれを理解してくれた。

平穏な生活が続くかと思いきや、エイジに記憶喪失の兆候が現れ、友人たちの言動により自身に何か異常が起きていることに気がつく。

その後、エイジの押し入れから大金と血の付いたバットが見つかり、父と同じ手口の猟奇事件が再び起こるーーー。

原作：井龍一先生、作画：伊藤翔太先生のサスペンス作品。 殺人鬼LLの真犯人とは本当にエイジの父親なのか、数々の事件を乗り越えながら真相に迫っていく。

グロの表現が含まれるが、作画のクオリティがすさまじい。

程よいボリュームで展開が早く、あっという間に読み終わります。

十角館の殺人｜完結

孤立した島の不思議な十角形の家を舞台に、大学の推理研究会の7人が集う。

設計した建築家・中村青司は、不審な焼死を遂げていた。半年後、恐ろしい殺人事件に推理研究会巻き込まれる。

推理作家・綾辻行人の推理小説をコミックリメイク。

漫画化不可能と言われるトリックが、巧妙なテクニックで初見突破が難しくなっている。

骨が腐るまで｜完結

八ツ森中学校の幼馴染の5人組には共有された重い秘密が存在する。彼らは11歳のある夏、命を奪い、その遺体を洞窟に隠した。

その出来事を決して忘れないよう、そして互いの絆を確かめるかのように、彼らは毎年夏祭りの日にその場所で確認の儀式を行ってきた。

だが16歳の夏に至り、白骨化した遺体がなくなっていることに気づく。

謎の男からの電話と共に、彼らは新たな命令に従わざるを得なくなる。

綾辻行人先生のサスペンス作品。かわいらしい絵柄とは裏腹に、物語はかなり重厚です。

また、グロ要素も多々あり、遺体の解体シーンは、苦手な人にはきついかもしれません。

表面的なドラマではなく、深い人間心理を求める読者にふさわしい作品です。

なれの果ての僕ら｜完結

四ノ塚小のかつてのクラスメート27名が再会を祝して集まったが、その幕引きは卒業生である夢崎みきおによる監禁劇へと変わる。

彼の仕掛けた実験は、究極の状況下での人の善良さを試すものだった。この試練はやがて、彼らの隠された本質を一枚一枚剥ぎ取っていく。

疑念、欲望、暴露、復讐心、そして最後の裏切りへと繋がり、道徳の裁判を行うような倫理の崩壊を描いたサスペンス。

骨が腐るまでと同じ綾辻行人先生のサスペンス作品。

追い込まれたときの人間の素顔が浮き彫りになり、かつての仲の良さが嘘のように崩れ去っていく様は見ていて心が痛む。

一見、結束が固いかに見えたクラスも、実際は微妙なバランスで成り立っていた。そのバランスが痛烈に、そして容赦なく破壊される様子は、目を背けたくなるほど。

グロ要素も多々あり、苦手な人にはきついでしょう。

ミステリー・サスペンス漫画をお得に読む方法